京都吉田山大茶会

恒例となった京都吉田山大茶会、今年も参加してまいりました。天候に恵まれ、多くの方に今年度の狭山茶を振る舞うことが叶いました。『紫にほふ微醗酵茶ふくみどり』を初め、Single Origin 手摘み商品はほぼ完売・・・「驚きの成果!」です。

新茶『紫にほふ釜炒り製微醗酵茶』

手摘み茶の最高峰「紫にほふ」微醗酵茶が新茶に切り換わりました。発酵娘が高く、濃厚な味とバラエティーに富んだ萎凋香を持つ「ゆめわかば」。一方、柑橘系萎凋香を持つさわやか風味の「ふくみどり」。京都吉田山大茶会にてティスティングを行います。

新茶 Single Origin Tea 煎茶むさしかおり

定番商品の新茶が出そろい、品種別の製品に仕掛っています・・・ 味で萎凋香を感じ気品のある香気が楽しめる、おしゃれな煎茶です。たとえれば清楚で香しいLadyでしょうか。『Single Origin Tea 煎茶むさしかおり』として登場です

久し振りの「ほくめい」微醗酵茶

微醗酵茶「ほくめい」・・・ どっしりとした重量感のある味。香気は華やかさにはかけるものの、濃厚な萎凋香があります。内質全体を底上げし、香味に厚みを加える・・・ 合組に必要不可欠な品種かもしれません。

新茶『むさしかおり』釜炒り製微醗酵茶

微醗酵茶「むさしかおり」・・・ 限りなく透明に近い味。様々な香気が浮かんでは消え、最後にはシナモンのナッティー風味が残りました。まるで野木園の手摘みのよう・・・ 複雑な萎凋香を所持しています。とんでもない半醗酵茶です。

新茶 ほんのり火入れ香煎茶『白萩』 ~ ニュートラルな狭山茶

 萎凋香も鮮烈な火香もない、狭山煎茶の正統派煎茶『白萩』に新茶が登場しました。入間市根通り地区でも最高のエリアと称される地区から産出した荒茶を使用。素材そのものが抜群の資質を備えているので、穏やかな火入れ香を添えるだけ。渋みのほとんどない、端正な旬の味です。

新茶 釜炒り製微醗酵茶ゆめわかば

野木園の手摘みは蒸し製に引き続き、釜炒り製も進行中・・・第一弾は「ゆめわかば」微醗酵茶です。今年度は釜炒り工程での釜温を見直し、殺青(酵素失活工程)度を上げてみました。その結果、製品では萎凋香を一層感じられやすくなったようです。

新茶手摘み野木園やぶきた萎凋香

野木園手摘み茶「ふくみどり」「ゆめわかば」の次はオーソドックスな「やぶきた」。萎凋に向かないと言われますが、経験上そのように感じたことはありません。濃厚な滋味と軽やかな萎凋香の取り合わせは最高の取り合わせです。

令和7年新茶手摘み野木園ゆめわかば

新茶手摘み第二弾はゆめわかば・・・この品種特有、くどいほどの品種香の奥に極めてさわやかな萎凋香が響いています。そして「甘露」のごとく、ひたすらに甘い滋味・・・ この品種では初めての体験です。

令和7年新茶初摘み 

いよいよ狭山新茶初摘みが始まりました。正直、まだ可愛らしすぎるほどの若い新芽ですが・・・ ひたすらに新茶の鮮度と萎凋香が楽しめる荒茶が完成しました。令和7年度の新茶は上々の立ち上がりです。