狭山白茶『白瑠(はる)』
一昨年より挑戦してきた「白茶」づくり。いよいよ商品が完成しました。今週末開催される「シングル・オリジン ティー・ フェスティバル」にてお披露目します。
摘採した茶葉を萎凋し、乾燥するだけの極めてシンプルな製茶法。中国の大葉種でつくられるのがオリジナルながら、現在 ダージリンやケニヤといった紅茶産地でも生産されています。
『白瑠』外観
萎凋香に優れた狭山の煎茶品種で作ったらどうなるのか・・・ ? 一芯一葉~二葉で手摘みした茶葉は緑を留め、和風白茶の風情を醸し出します・・・。
『白瑠』水色
一切の「揉み」工程を省いた製茶法により、淡い水色の抽出液、そして苦渋味の全くない、茶のエキスのような 端正な味。
「揉み」を極限にまで追求した煎茶から最も遠い位置にある「白茶」を煎茶用品種でつくるミスマッチが楽しい・・・。
『白瑠』パッケージ
生茶葉の成長芯と葉裏にある白毛を留める製茶法からネーミングです。白茶は製茶工程が単純なれど、手摘みでしか摘採できず、しかも足掛け2日以上に及ぶ萎凋工程がこのうえなく デリケートゆえ、1kg未満と生産量が少ないのが玉にキズ。
「中国の白茶とは大分趣は違いますが、なかなか魅力的な茶に仕上がっていると思います。釜炒り茶と包種茶の間に位置するようなお茶の感じです・・・」今夏 坂田完三先生に試飲いただき、このような感想をちょうだいしました。勇気づけられます。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎