夏芽ふくみどり微醗酵茶

夏芽の摘採が始まりました・・・ 

 

約一ヶ月振りに微醗酵茶の製造に取り掛かります

 

【ふくみどり夏芽】撮影:2025/06/23 8:30am

入間市新久地区、間野義雄氏ふくみどり園の夏芽の状況

 

 

【摘採】

威勢の良い新芽達・・・ 春芽に比べ、生長にバラツキが目立ちます

 

 

【萎凋】

この日は花曇りだったので、日干萎凋を約一時間ほど行いました

 

 

【外観】

太い軸や色沢に冴えのない下葉は夏芽の特徴ながら、生茶葉から想像していたよりも ずっと量が少なく、中々のグッドルッキング。夏芽にもかかわらず、品種特性である生長芯の白毛が目立ちます。

 

 

【茶殻】

縁の部分がうっすらと褐変しただけの美しい茶殻、日光萎凋が花曇りだった影響でしょうか。

 

 

【水色】

しっかり琥珀色の抽出液。端正な「ふくみどり」らしい風味ながら、味は若干インパクト不足のような・・・ ?
夏芽第一号ということで、萎凋と搖青作業に遠慮があったかもしれません。夏芽の微醗酵茶づくりはあと2回を予定しています。蒸し製に比べ、春芽と夏芽の内質の差が極めて少ないのが釜炒り製法の良さ。本来ならば生産量を増やしたいところながら、春芽よりも生茶葉供給者が限られること。また この時季、狭い工場内での長時間作業は熱中症と背中合わせゆえ、一日当たりの生産量に制限を設けなければなりません。次回はもっと大胆な生葉処理を心掛けたいものです。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎