荒茶の試飲と値付け
今期の新茶製造は全て完了し、荒茶の値付け作業に取り掛かっています
【値付け作業】
見本盆で荒茶を生産家 / 品種別 / 生産日順に並べ、まずは外観チェックから・・・
【値付け作業 Part2】
荒茶の約70%は「やぶきた」ですが、「ふくみどり」「さやまかおり」「さやまみどり」「ほくめい」「ゆめわかば」「むさしかおり」といった狭山品種に加え「ごこう」「こまかげ」といった宇治の碾茶用品種の荒茶まで・・・ 多種多様な荒茶がそろいます。
【試飲】
通常、茶の審査は拝見茶碗とすくい網、そしてスプーンで行います。茶の欠点を指摘するには優れた方法ですが、備前屋では宝品を用いて抽出液を二煎目まで試飲を行います。荒茶生産家もその茶園も全て把握しているので敢えて欠点を指摘するのではなく、使い向きや香味の具合を確認します。特に早期に製造されたものは萎凋香の有無・良し悪しを徹底してチェックして行きます。
【ゆめわかば荒茶】
入間市新久地区産、弊社で唯一 機械摘み「ゆめわかば」。摘採日の天候にも恵まれ、抜群の萎凋香と澄んだ味・・・ 今年の「ゆめわかば」は間違いなく最高の出来栄えです!
【さやまみどり荒茶】
春芽のトリを務めるのは狭山品種の登録第一号のこの品種です。大きく育った下葉、太い茎・・・ 垢抜けない外観ながら濃厚な味は「典型的な狭山茶」らしい風情。特に萎凋処理したものは別格の内質を誇ります。様々な品種を試飲できるのもこの作業の楽しみの一つ・・・ 特に希物品種は生産数量が少ないだけに、萎凋香の具合が気になります。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎