もどり香煎茶『春のお茶』
新茶の季節が近づくにつれ、狭山では「もどり香」の季節を迎えます

寒い冬を過ごし、熟成の極みに達した茶に新たな芳香が宿ります

【外観】
原材料は「やぶきた」3種類、「ふくみどり」2種類、とっておきの「むさしかおり」・・・ 全て良好な萎凋香を持つ荒茶6品を使用しています。

【茶殻】
6種類の原料を使用しているだけに賑やかな茶殻です。まだ若くて葉緑素の少ない、小柄で黄色の茶葉。ダークな褐色を帯びた萎凋葉や日光萎凋で褐変したものも散見されます。

【水色】
茶は一年を通じて、同じ内質を提供するとは限りません。新茶期には、鮮度あるフレッシュな香味があふれます。夏が過ぎて秋本番の時季には、1ランク上位にステップアップしたかように香味が深まります。これを、宇治では「後熟」狭山では「熟成」と表現しています。さらに年が明け、春が近づくと共に茶の香味が徐々に増し、新茶直前まで続きます。ただし、全ての茶の内質が向上するのではなく、品質の良好なものに限られます。たとえばレベルの高い栽培地区・肥培管理が行き届いた製品、あるいは製茶技術が優れているといったものが「熟成」の対象となり、それ以外は「秋落ち」と表現されます。ちなみに萎凋香を携えた荒茶は例外なく「熟成」の範疇にあります。今年度最後の季節商品『春のお茶』、「もどり香」の季節を迎え、熟成を極めた萎凋香をお楽しみください。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎
