炭火入れ狭山茶 の再製 ~ 喫茶来に向けてPart3

所沢お茶フェス『喫茶来』用狭山茶第三弾・・・

 

 

木枯らしの季節に向けた季節商品『炭火入れ狭山茶』の火入れが完了しました

 

【炭火入れ工程】

使用するのは備長炭・・・ 炭同士でたたくと甲高い金属音のする国産の土佐備長炭。火入れ機下部にある炭皿に入れ、約1時間をかけて火をおこします。

 

 

【火入れ機】

おそらく昭和40年代(?) に製作された内田式火入れ機を炭火用に改造したものを使用します。火入れ中の茶温は100℃以上に達します。茶葉から発揚する香気と備長炭の燃焼するほのかな香りが一体となり、工場は温かみのある、やわらかな芳香に包まれます。

 

 

【炭火入れ狭山茶外観】

使用するのは入間市市川喜代治氏の手による萎凋が施された「さやまみどり」。狭山茶第一号の品種だけあって濃厚な味を持ちながらも萎凋特性に秀でた、抜群の内質を誇ります。

 

 

【水色】

古い品種のうえ、備長炭による高温火入れにより、抽出液は黒みのある黄金色といったところ。外観も水色も古の品種らしく、あか抜けしない特長を所持していますが、他のどこにもあり得ない内質を秘めています。

 

 

【パッケージ】

「さやまみどり」は優れた萎凋香を発揚するにもかかわらず、高温の火入れを好むという変わった個性をもっています。そのため備前屋では備長炭の火入れを、この品種のために維持しているようなものです。その代わり抽出液はもちろん、急須の中からも品種固有の濃厚で温かみのある香りが伝わってきます。味は「ほっこり」という表現がピッタリとはまります。『喫茶来』は茶産地狭山で開催される唯一にして、東日本最大級のお茶イベントです。ここに狭山品種第一号で、しかも萎凋香特性のルーツともいえる「さやまみどり」の萎凋香煎茶を持参するのに、大いなる意義を感じています。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎