フランス ブルターニュ産のお茶

フランスより茶のサンプルが届きました・・・ 

 

ブルターニュ地方で栽培・製茶されたものだそうです

 

【萎凋香緑茶】

フランスで茶が栽培されているとは驚きました。大西洋に面した地方ゆえ、温暖な気候なのでしょう。摘採時期は5月、品種は”Yunnann”~ 雲南種だそうです。
釜炒り製の緑茶・・・ ほのかな萎凋香、少々渋みが残るもののスパイシーさを感じる香味。独特のこもった香気がありますが、品種固有のものでしょうか? それにしても美しい外観と端正な内質、上質な萎凋香緑茶です。

 

 

【炒り番茶】

「出物」を使用したとあります。「日干」ではないのでしょうね。選別した「頭」なのか、摘み返しなのかは不明ですが、美味しそうな色合いの外観。一煎目でチョコレートの、二煎目では黒糖の香気を、三煎目で微かにスモーキーさを感じました。酸味はほとんどなく、甘味ある香味は中々のもの。狭山では番茶をつくらないので、門外漢ではありますが、とても飲みやすい茶だと感じました。

 

 

curiousitea氏】

白茶づくりを体験したいとの連絡を受け、昨年来園されました。『白瑠』を喫み、狭山の白茶に興味をもったそうです。野木園ふくみどりの手摘み~萎凋~製茶を体験・見学されました。日本茶の販売に携わっているとは聞いていたものの、まさか栽培まで行っているとは! その後はメッセンジャーを通じてアドバイスを行いました。

 

 


【白茶】

『白瑠』とよく似た外観。二葉目の色沢は「ふくみどり」よりも紺色が濃く、シルバーチップの部分は『白瑠』とは趣が異なります。「ふくみどり」に比べ少ない白毛ながら、一本一本が太くてとても目立ちます。生長芯・茶葉のサイズは『白瑠』とほぼ同じなので、この「雲南種」も日本茶品種同様に、小葉種なのかもしれません。

 

 

【水色】

『白瑠』よりも濃い水色・・・ ほとんど琥珀色です。一煎目は香水のような、品の良い香り。二煎目、香味のバランスが素晴らしく「ふくみどり」との違いが際立ち、重厚な萎凋香を感じます。三煎目では渋みが去り、甘みが残ります。三煎目が一番の好みでした。「ふくみどり」白茶が軽やかで口中全体で萎凋香を味わうのに対し、「雲南種」白茶は舌と鼻腔でじっくりと感じるタイプのようです。

フランス産の茶も「雲南種」も初めての体験。国産の緑茶品種とは全く異なる個性を確認することができました。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎