微醗酵茶ゆめわかば手摘み
釜炒り製微醗酵茶「ゆめわかば」手摘みのオーダーを頂戴しました
早速、再製に取り掛かります・・・
【荒茶】
今回使用したロットは4月中に手摘み・製茶したもので、繊細な形状です。
【仕上げ】
それでも、飴色の軸と色沢の淡い茶葉はピンセットにて取り除かなければなりません
【仕上り外観】
4月摘採の若い芽だけあって、この品種にはめずらしい白毛がチラホラ・・・
【茶殻】
醗酵工程を経ているにもかかわらず、黄色味が目立つ茶殻。茶葉の縁取りが赤くなり、萎凋もいい塩梅でした。
【水色】
よくできた煎茶のような、緑茶に近い端正な水色。澱りのない完璧な抽出液・・・ 摘採時期が早く醗酵度合いが低いためでしょうか。香気には はっきりとした乳香があり、その先に様々な香気が響き渡ります。今回は他に、手摘み「ふくみどり」「ゆめわかば」と「さやまみどり」蒸し製の煎茶3種類の用命です。全てシングルオリジンティー、そして萎凋香の判りやすいものばかり。発注元は鎌倉市にある喫茶室。鎌倉も表参道と同様に日本茶喫茶のメッカになりつつあります。歴史と文化のある古都、散策の途中に香り高い萎凋香でティータイムをお楽しみいただきたいものです。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎