琥白用「ふくみどり」の仕上げ
年内最後の微醗酵茶を再製しました
『琥白』用に使用した原材料は入間市新久地区産ふくみどり・・・
【火入れ】
この「ふくみどり」茶園の生茶葉は摘採した瞬間から萎凋香を放つ、極めて特別な茶畑。火入れには和紙を交換したばかりの焙茶機を使用。今まで荒茶の熟成を待っていたので、満を持しての火入れです。火入れ開始よりしばらくすると、個性的で濃厚な香気が漂い出し、1時間ほど経過する頃から芳香に変わり、2時間ほどで火入れが終了します。
【外観】
この地区では、早く生長した新芽が硬化しづらいので、除去すべき出物がほとんどない優秀な荒茶を産出します。またドッシリとした厚みのある、この上なく好ましい外観です。
【茶殻】
茶殻を見れば、茶葉の厚みは一目瞭然。日光萎凋にも負けない生茶葉は褐変も気になりません。様々な色の茶葉で成熟度の異なる新芽の状況が判ります。
【水色】
成熟した新芽を多く含む原材料のため味に奥行きがあります。さらに秀でた萎凋香の発揚特性と相まって、最上級の内質を実現しています。『琥白』を合組する際の主体を担うにふさわしい、最高レベル「ふくみどり」微醗酵茶です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎