琥白ゆめわかば ~ Japan Tea Expo に向けて
来週末に開催されるジャパンティーエクスポ用に仕掛かっています
まずは『琥白ゆめわかば』から・・・
【仕上げ】
使用するのは5月12日、市川喜代治氏管理の入間市新久地区産出「ゆめわかば」を微醗酵茶に製茶したもの
【仕上がり外観】
今年度産「ゆめわかば」は特筆すべき作柄でした。それは煎茶に限らず、微醗酵茶でも同様で、野木園手摘みでもハサミ摘みでも、この上なく良好な内質です。余分な雑味が皆無で、スッキリと透明度が高い澄んだ味。香気では、この品種特有の乳香は極くわずか。それだけに、イチゴ・蒲萄といったフルーツ系の香りが余韻に響きます。
【水色】
備前屋の微醗酵茶『琥白』は合組製品です。埼玉県で選抜・登録された萎凋香性能に秀でた「ふくみどり」「ゆめわかば」「さやまみどり」「ほくめい」「むさしかおり」5品種を組み合わせています。合組は、やみくもにブレンドする事ではなく、各品種の個性(香気・味・水色)が生かせるように、比率を考慮して組み合わせます。自分の中には組合せの黄金律があり、口合(テストブレンド)で確認しながら、内容を決定します。それゆえ、合組商品は単一品種よりも品質はランクアップしています。それでも、世の流れは「シングルオリジンティー」であり、品種の個性を知るのも大切な要件です。産地の人間としては品種PRの絶好の機会でもあります。
【パッケージ】
会場では、『琥白』とならんで、常時テイスティングを行います。両者の飲み比べを通じ、合組製品との違い、さらには「ゆめわかば」種の個性を感じてみてください。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎