紫にほふ

「紫にほふ」とは武蔵野にかかる枕詞です

 

むかし、武蔵野一面に自生していた紫草(むらさきぐさ)の根は『江戸紫』の染料として使用されてきました。現在でも、埼玉県・東京都西部地区には「紫にほふ」から歌い始める校歌が多くあります。

 

 

【パリ五輪】

パリオリンピック男子マラソンに出場した小山直城選手は日高市生まれで、我が母校でもある埼玉県立松山高校陸上部出身。競技当日は、市内在住のOB達でライブビューイングを行いました。「ビール片手に」ということで、やはりOB絡みの居酒屋が会場です。広くない店内は20名ほどの面子で埋め尽くされました。母校の校歌は「ゆかりの色の紫にほふ・・・」のフレーズから始まります。残念ながら、校歌を合唱する機会はなかったものの、久し振りに応援歌を歌ってきました。男子校ゆえ入学直後二日間にわたり、スパルタ式の応援練習を受けるのが習わしでした。そのお陰で、未だに校歌・応援歌を覚えております。

 

 

【紫にほふ煎茶3種】 左より「ゆめわかば」「やぶきた」「ふくみどり」

今期 生産された中で、最高品質の萎凋香を単品・生一本でお届けするという趣旨の製品で、もちろん野木園の手摘み茶を使用します。「ゆめわかば」「やぶきた」「ふくみどり」3品種が対象となります。

 

 

【ゆめわかば】

5月4日製備前屋「ゆめわかば」製茶担当者は狭山市宮岡豊氏。5月27日再製。品評会出品用の小型機による製造のため、大柄で色沢が美しい外観と濃厚な萎凋香が特長です。

 

 

【やぶきた】

4月28日備前屋製「やぶきた」全国品評会で農林水産大臣賞を受賞した奥富雅浩氏による製造、4月29日再製。光沢のある伸びやかな外観。トータルバランスが完璧な狭山茶!  品種の持つ端正な味と鮮やかな萎凋香は、「やぶきた」とは信じられないほどの、際立った香味です。

 

 

【ふくみどり】

5月2日島田貴庸氏製「やぶきた」、5月27日再製。口中には、今まで経験したことのない特別で、鮮やかな萎凋香が響きます。このうえなく鮮やかで余韻の長い、抜群の香気です。

 

 

【茶袋】

「『江戸紫』を生んだ名草『紫草』のように、萎凋香で染め上げた狭山茶『紫にほふ』は武蔵野に育まれた『かおり』の狭山茶です」・・・ パッケージに刻まれた「紫にほふ」のコンセプトです。最高の一品ということで、もちろん野木園の手摘み茶を使用するため、煎茶は「ゆめわかば」「やぶきた」「ふくみどり」3品種の商品構成です。作柄があり、各工程の出来具合の差もあるので、当然チョイスされる荒茶は年ごとに変わります。「やぶきた」に備前屋自園が選ばれるのは珍しく、島田貴庸氏の「ふくみどり」も然り・・・ どちらも、このうえない出来栄えの狭山茶です。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎