夏の季節商品『生の味 荒茶』

武蔵野では、梅雨明けより、猛烈な暑さが続いています

 

連日35℃を上回り、日照りだった昨年を彷彿とさせられます・・・

 

【荒茶外観】

例年、この時季には季節商品『生の味 荒茶』を仕上げています。完全な荒茶のままではなく、「頭」=下葉の大きく育った部分と「粉」を「出物」として取り除き、ほいろにて短時間の火入れを施します。仕上げ工程中に茶葉が受けた水分を除去し、開封後の品質維持を図るためです。

 

 

【茶殻】

使用した原材料は全て萎凋香十分の荒茶ばかり。5/8入間市上ヶ貫谷産 市川喜代治製「やぶきた」、 5/15入間市新久産 間野皓介製「やぶきた」、5/10・11日高市産 島田貴庸製「ふくみどり」、荒茶2品種4種類。市川喜代治と島田貴庸製の荒茶は蒸し度が高く、抽出が早いため、濃度の高い抽出液が簡単に得られます。

 

 

【水色】

火香を感じないため、暑い時期にも飲みやすく、萎凋香の後味がスッキリさを演出します。水出しはどのような茶種でも可能ですが、煎茶の場合、火入れ香も抽出され、湯を使用した場合に準じた香味を楽しむことができます。今回の『荒茶』は水出しでも萎凋香を感じることができ、暑い時季に真向きな狭山茶です。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎