新茶手摘み ~ 野木園やぶきた煎茶

今年は「ふくみどり」から始まった野木園の手摘み・・・ 

煎茶で最も構成比率の高い、中心品種といえば「やぶきた」をおいて他にありません

 

【やぶきた野木園】

この茶園は雑木林のすぐ脇に位置し、朝日が遮られるため、色沢良好で高品質の生茶葉が収穫できます。新茶初期の早朝には少々涼しすぎる欠点はありますが・・・

 

 

【萎凋工程】

この時期の茶葉に直射日光は禁物、寒冷紗下でゆっくりと萎凋を施します

 

 

【やぶきた萎凋葉】

一芯三葉摘み、極めて若い生茶葉は色を青緑色に変えながら、しんなりとカールを始めます。生長芯には白毛がビッシリ!

 

 

【仕上り外観】

製茶を担当してくれたのは奥冨雅浩氏。ふくみどり同様、葉切れのない伸びやかで光沢の美しい煎茶が誕生しました。野木園やぶきた茶の真骨頂は、その味にあります。飲み終わった後、スーと味が引き、萎凋香が口中に広がります。「やぶきた種は萎凋に向かない」との話を耳にしますが、少なくとも狭山の「やぶきた」には当てはまらないと感じています。特に野木園では萎凋香の有無で評価が全く変わります。香りだけでなく、味にも大きな差が生じます。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎