金萱 ~ 台湾桃園 烏龍茶研修 Part2
長生製茶廠での烏龍茶研修 ~ この日の製造は台茶12号「金萱(きんせん)」
金萱は狭山緑茶品種「むさしかおり」と共通のDNAをシェアする、遠い親戚にあたります
【金萱茶園】
やや楕円形をしており、細かいギザギザが縁取る外観。台湾種にしては黄色味のかった、柔らかさを感じる茶葉です。
【摘採】
10年前、初めて訪れたときには3人で扱う可搬式茶刈り機でした。現在は8台の乗用式摘採機が稼働しており、茶園の特性によって機種を選んでいるとのこと。
【摘採Part2】
この茶園は1.5ha の面積があり、しかも一か所にまとまっているので、2台の摘採機が同時に稼働しました。狭山ではなかなか見られない光景です。
【萎凋】
建物の2階にある萎凋室に広げられた約600㎏の金萱生茶葉。ここでは1,000㎏までの萎凋処理が可能なのだとか・・・。この日は摘採時も萎凋時も花曇りで、烏龍茶製造には最高の条件がそろっていました。
【荒茶】
長生製茶廠には烏龍茶の「棒」を処理する設備があるものの、処理前の出来立てほやほやの荒茶です。金萱、一番の品種特長は乳香ですが、その奥に花香が感じられ、シナモンフレーバーが口中を支配します。最高の烏龍茶製造に立ち会うことができました。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎