台湾烏龍茶の最高峰「大禹嶺(だいうれい)」

初めてテイスティングする機会に恵まれました・・・

不定期に開催している私的なお茶会「世界のお茶を楽しむ会」にて

 

【大禹嶺パッケージ】

茶会のメンバーはシャンソンベーシスト、神社の権禰宜、大学講師、紅茶ショップ経営者・・・ 友人や店の顧客といった、私的なつながりの方ばかり。学会の仕事で台湾から帰国したばかりの中国茶ファンのメンバーが持参しました。

 

 

【大禹嶺外観】

高山茶の最高峰として、つとに高名ながら、お目にかかるのも初めて・・・ 小柄な球状の外観・・・ 深緑色が美しい!

 

 

【抽出】

蓋碗で十煎目まで試飲しました

 

 

【水色】

抽出液は淡い風情ながら、抜群に引き締まった味、良質なメントールが支配する口中に鮮やかな萎凋香が立ち昇ります。そして息の長い香気がいつまでも響きます。雑味がなく、濃厚なのに清涼感に溢れた さわやかな後味、初めての体験です。

 

 

【茶殻】

大柄な茶葉は見応えも十分・・・ 高山茶ゆえ、もちろん手摘みに思われます。品種は「青心烏龍」でしょうか? 台湾に通い始めて10年、今まで「大禹嶺」と称した茶は何度か経験したものの、本物と思われるものは初めてです。彼が購入した店舗でも、ストックの残りは10本程度だったそうで、生産地でも貴重品となりつあるようです。この後「梨山茶」「四季春」「陳年茶」をごちそうになりましたが、当然のことながら「大禹嶺」の右に出るものは皆無でした。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎