琥白むさしかおり ~ ジャパンティーフェスティバルに向けてPart2

間違いなく、今イベント向け目玉商品の一つでしょう・・・

 

今年度製茶した微醗酵茶で最も印象に残っています

 

荒茶

「むさしかおり」の花粉親は「さやまみどり」と台湾種「硬枝紅心」実生とのかけ合わせなので、濃厚な萎凋香の発揚が期待される狭山緑茶品種です。残念ながら、今まで記憶に残るほどの香気に出会うことがなく、少々期待はずれの品種でした。

 

 

【製茶データ】

今回の微醗酵茶は製茶最終工程で乾燥機からお洒落な香気が流れてきました。いままで感じたことのない芳香でした! ノートには「Good シナモン香」の朱入れが残っています。

 

 

【火入れ】

火入れ工程では葉肉の厚さを考慮し、長めの火入れを実施しました。作業開始からしばらくの間は生臭さ(?) を含む好ましからざる香りが流れます。30分を過ぎるころから質が変わり始め、60分を過ぎる頃には芳香と呼ぶにふさわしい上質な萎凋香が発揚します。

 

 

 

【パッケージ】

 

仕上った『琥白むさしかおり』を何も伝えず社員に試飲してもらったら、飲んだ瞬間「ん!」と首を傾げ、「これ、なんですか?」との反応が・・・ 上々の手ごたえです。香りもさることながら、冬野菜を思い起こすほのかな甘みと余韻に蜜香を感じさせる飲み口は中々のもの。おそらく醗酵が適切だったのでしょう。ジャパンティーフェスティバルではシングルオリジンティーとして販売します。今まで「ふくみどり」と「ゆめわかば」は単品販売したことがありますが、「むさしかおり」は初めて。テイスティングを予定しておりますので、ぜひ評価をお聞かせください。

 

 

狭山茶専門店 備前屋  清水敬一郎