おくむさし 再製
今年最後の微醗酵茶の仕上げ・・・
SOLD OUT になっていた微醗酵茶「おくむさし」を再製しました
【仕上工程】
最も晩生の狭山品種にしては早い摘採だったのか、あるいは手摘みが丁寧だったためか、このうえなく見栄えのする外観・・・
【仕上り外観】
葉肉の厚い古い品種ゆえ 仕上工程では硬化した下葉の処理に手間がかかりますが、今回は楽勝・・・ 中々の別嬪に仕上りました。いつもながら生長芯=チップの部分が目立つものの、他の品種に比べると小振りで、ずんぐりむっくりの印象を受けます。
【シルバーチップ】
生長芯を包む白毛の離脱ゆえの形状と想像していたところ、拡大すると 軸や一葉目にも白毛がしっかりと残っており、チップが丸くカールしていました。それにしても、なぜ「おくむさし」の生長芯だけがカールするのでしょうか? 今までに県内外10種類以上の品種で微醗酵茶づくりを行ったけれど、この品種以外には経験がありません。外観はともあれ「滋味」と呼ぶにふさわしい、典型的な狭山品種そのものの濃厚な味は蒸し製・釜炒り製を問わず健在です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎