品評会の審査会
茶業界の秋は品評会のシーズン・・・
所属する狭山茶商工業組合では、審査委員を拝命しています
【F.G.T.C.よく蒸したお茶部門】
埼玉県茶業青年団主催 “Fresh Green Tea Competition – Sayama 2023” が審査会のトップバッター・・・「よく蒸した」が前提の荒茶品評会です。今回で44回目の開催で67点が出品されました。蒸し度を追求して狭山茶のレベルアップを目的に始まった青年団員の品評会。一時期には深蒸し茶品評会と揶揄される時期もあったようですが、昨今は設立当時の趣旨に沿ってきたように思います。飛びぬけて個性的な香気を放つ出品茶もあり、後継者たちの確かなモチベーションが感じられ、頼もしいかぎり!
【萎凋香部門】
6年前に設立された 萎凋香煎茶の品評会・・・ 日本茶では極めて希な取り組みでしょう。出品点数は7点と少数ながら、狭山5品種+静岡・宇治各1品種とバラエティーに富んだ品種達。萎凋の度合いは千差万別。中には、発酵の香気を感じるものが!・・・ 蒸し製の半醗酵茶?・・・ と度肝を抜かれるほどに、この上なく個性的な出品財がそろいました。
【審査表】
審査委員を務めて喜ばしいことの一つが、様々な品種の現場状況をうかがえること。「よく蒸したお茶部門」では「やぶきた」を中心に「おくはるか」「さやまかおり」「ふくみどり」「さいのみどり」の狭山品種に加え「きらり31」「つゆひかり」「はるみどり」「さえあかり」の他県9品種が出品。「萎凋香部門」では「ふくみどり」「ゆめわかば」「さやまかおり」「むさしかおり」「さみどり」「つゆひかり」。県内外の話題性豊かな品種が勢ぞろいし、全て同じ俎上で試飲・審査することが叶いました。茶業者冥利につきるというものです。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎