微醗酵茶「かなやみどり」

釜炒り製微醗酵茶には初めて扱う品種です・・・

 

 

以前より萎凋に優れた特性を備えているのでは? と感じていました・・・

 

【かなやみどり茶園】撮影:2023/05/16 9:04

名前の通り 静岡県で選抜された品種で、狭山茶産地には40年ほど前には導入されていたようです。小振りな新芽がビッシリとそろっています。

 

 

【かなやみどり】

以前、この品種の火入れ工程で乳香を感じたことがあり「ひょっとして萎凋香かも?」と想像していました

 

 

【かなやみどり摘採】

入間市中神にて・・・ 周辺には他の摘採機は見当たらず、根通り地区最後の採り入れ茶園なのかも・・・ 晩生種のようです。

 

 

【微醗酵茶かなやみどり外観】

白毛の目立たない小柄な茶葉外観・・・ 初めて扱う品種ゆえ、出来は今ひとつかなぁ?

 

 

【水色】

水色はほぼ琥珀色、かなり発酵度が上がっているようです。口に含めば 即座に感じる強い乳香は台湾種「金萱」を思い起こします。鮮烈な味と香気は かなりスパイシー・・・ 明らかにシナモンを連想。当然のことながら、一連の狭山品種達とは全く異なる萎凋香の発揚・・・ これは面白い! 合組のバリエーションが増え、使い方によっては『琥白』の内質に奥行きを加えることができます。 ハサミ台茶園にもかかわらず、ここまで個性を主張するとは 何て「お洒落」な品種なのでしょう!

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎