炭火入れの季節

小春日和のおだやかな毎日ですが、冬の季節商品に取りかかっています

 

十一月恒例、萎凋香「さやまみどり」の炭火入れです

 

【備長炭火入れ】

葉肉の厚い「さやまみどり」は火入れが強いほど香味の増す頼もしい品種・・・ 内質向上のためには 炭火入れがとても似合います。

 

 

【米澤式火入機】

備長炭で暖められた火入れ機の胴の中、ブラシで撹拌された茶葉は100℃以上にも達します。やがて備長炭の燃焼する香りと揮発した萎凋香が工場内を漂います。

 

 

【取り出し】

古い火入れ機、操作は全て手動.・・・ 手間はかかるもののダイレクトに操作できるので、温度・火入れ時間の調整は思いのまま・・・

 

 

【炭火入れさやまみどり】

炭火入れが済み、常温まで「寝だました」茶葉の表面はブラシで擦られ、白ずれを起こしています。垢抜けしない外観に反して濃厚で温かみのある味。そしてこの品種ならではの、ほのぼのとした萎凋香。今年は冬の訪れがゆっくりのようですが、この茶を飲むと木枯らしの季節を思います。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎