和紙の交換
台湾製火入れ機に使用している和紙を交換・・・
前回の交換は昨年12月・・・ 一年もちませんでした
【手漉き和紙】
電熱で火入れを行う「焙茶機」に使用中の和紙は熱による劣化でしわが寄ったり、破れやすくなります。手前の円形が現行で、奥の白いのが新品の和紙・・・ かなり劣化したのが一目瞭然 ・・・ 昨今は間違いなく使用頻度が上がっております。
【切り取り作業】
円筒形の火入れバスケットに合わせて円形に切り抜きます。直径60㎝のサークルカッターが見つからないので自作道具で代用・・・ 細川紙(手漉き和紙)は繊維が長く腰が強いので、切りにくいことといったら・・・!
【焙茶機】
底部にニクロム線が設置されており、その上にメッシュを配したバスケットを乗せる構造・・・ 通常はこのメッシュに直接茶を置いて火入れを施します。
【完成】
焙茶機の底にある電熱線に細かい粉が落ちて異臭が発生しないよう、メッシュ上に和紙をジャストサイズで処理できました。中華圏には、中国紅茶『正山小種』や台湾烏龍茶『陳年老茶』のように煙臭を添加した茶が存在します。一方 煎茶主体の日本では煙臭は製茶上の最たる欠点の一つゆえ、慎重にならざるを得ません。この「バスケットファイア」式火入れ機は熱の対流で火入れを行います。和紙は微細な粉茶まで受け止める反面、熱(空気)は透過させるため、実に塩梅の良い火入れ機向け素材です。来年の夏までは この細川紙に頑張ってもらいましょう。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎