萎凋香やぶきた 荒茶用

夏・・・ 気温の上昇と共に新茶時の鮮度感が薄れ、強い火入れ香が暑苦しく感じられる季節

 

夏向け季節商品「生の味 荒茶」用に仕上げた「やぶきた」が中々の出来です

 

【島田園の摘採風景】

件の原材料は日高市駒寺野新田産、島田貴庸氏製造の「やぶきた」・・・ 味・香気・水色と三拍子そろった高品質の仕上がりとなりました。

 

 

【外観】

製茶ラインの蒸し機を更新したこともあり、良い塩梅に蒸しが通っており、見るからに美味しそうな狭山茶の印象です。

 

 

【水色】

濃度のある水色はこの商品に最適・・・ しかも良好な萎凋香を感じます・・・ 日光萎凋を恐れない、それが島田氏の長所です。

 

 

【茶殻】

萎凋工程で青黒くなった茶葉が目立ちますが、褐変したものはほとんどなく、茶殻さえも上質な萎凋香を伝えてきます。備前屋に入荷する萎凋香荒茶の70%は「やぶきた」種であり、萎凋香煎茶の合組の中心になるのも「やぶきた」です。「生の味 荒茶」は他に比べて「ふくみどり」の比率が高いものの、それでも香味の芯はやはり「やぶきた」です。この島田貴庸製「やぶきた」は入間市「根通りもの」に勝るとも劣らない抜群の内質を誇り、合組の中心材料として他品種を上手にリードしてくれるに違いありません。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎