品評会づくりと萎凋香の出会い
品評会には受け入れられていない萎凋香なのですが・・・
品評会出品茶づくりと萎凋香の相性は良好のようです
【ふくみどり野木園】
日高市高萩にある自然仕立て茶園の摘採日は5月3日。製茶は全国品評会で農林水産大臣賞を受賞した奥富雅浩氏に依頼しました。
【萎凋工程】
日光萎凋 ⇒ 半日影萎凋 ⇒ 日影萎凋 3種類の萎凋工程を行います
【外観】
「ふくみどり」は葉と葉の間の距離が長いので、黒く染まった軸が目立つ伸びやかなルックスをしています。葉切れを嫌う丁寧な「揉み」工程により茶葉には剣先が残り、さながら手揉み茶のよう。さらに光沢を伴う茶葉外観はこの上なく見栄えがします。さすがに出品茶づくりを心がける製茶法による作品です。
【茶殻】
青黒く染まったり、赤褐色に色を変えた茶葉の目立つ茶殻・・・ ふっくらしており歯切れの少なさを物語っています。
【水色】
澱も濁りもほとんどない、透明度の高い美しい抽出液。きっちりと蒸しの通った 苦みや渋みとは無縁の 厚みのある味が喉を滑り降り、同時に純度の高い萎凋香が口中に満ち、そしてその余韻がいつまでも響きます。蒸し製とは思えないほどの鮮やかな萎凋香!「ゆめわかば」同様、従来の萎凋香とは次元が違いすぎる!品評会製法と萎凋香がこれほどまでに相性が良いとは今新茶期一番の発見です。『紫にほふ煎茶ふくみどり』としてアップします。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎