炭火入れ さやまみどり
備長炭を使用した火入れを行いました・・・
この時季になると恋しくなる古の狭山品種「さやまみどり」の登場です
【消し炭】
まずは昨年使用した「消し炭」の点火から作業がスタート。「さやまみどり」は火入れが強ければ つよいほど実力を発揮する個性的な品種・・・ 炭火が最適な火入れ法です。他とは一線を画する効果がえられる反面、取扱いには手間がかかります。
【火袋】
元々あったガスの配管を撤去し、断熱材で補強して炭の高温に耐えうる火炉に改造しました。炭皿を火入れ機の下部にセットし、新たな備長炭を追加。やっと火入れ開始です。
【米澤式火入れ機】
茶葉の投入も排出も当然のことながら全て手動。やがて高温に加熱された「さやまみどり」ならではの個性ある香気が広がり、備長炭が燃焼する かすかな匂いと相まって、再製工場に芳香が漂います。
【外観】
70年ほど前に登録された古い品種らしく、軸が短く葉肉の厚い茶葉は火入れ機内で白ずれを起こし、あか抜けしない外観
【水色】
100℃越えにまで熱せられた茶葉は濃厚な味と香りをもたらします。品種本来の実力を引き出す備長炭の威力を実感・・・ つくづく「さやまみどり」はこの季節に喫するのが相応しい! と得心です。
※11月27日(土)14:00 ~ 15:00頃 備前屋感謝祭にて、炭火入れの見学会を行います。ご予約不要ですので、お気軽にお越しください。
萎凋香専門店 備前屋 清水敬一郎