萎凋香品評会の審査会

埼玉県茶業青年団の品評会が2年振りに復活です

 

荒茶の品評会 FGTC(フレッシュ グリーン ティー コンペティション)の審査会が開催されました

 

【審査用備品】

私にとって 昨年竣工した茶業研究所の講堂で行われる初めての審査会。建物も什器も全て一新され とっても気持ちの良い会場ですが、感染拡大防止用の装備も用意されていました。審査員には2週間分の体温測定が義務付けられています。

 

 

【外観審査】

「良く蒸した」荒茶という出品要件の品評会なので、外観も水色も他とは雰囲気が全く異なります。

 

 

【滋味審査】

拝見茶碗に澱が残っているのが他の品評会とは違うところ・・・ 上位のものほど抽出液の残りが少なくなります。それだけ注意深く確認する審査員が多いということ。昨年はほとんどすべての茶業行事がキャンセルされたので、品評会の復活はこのうえなく素晴らしいニュースです。

 

 

【萎凋香品評会】

第2部は萎凋香品評会、第3回目の開催です。出品点数は毎回増加しており、今回は17点。あくまで希望者によるエントリーだけに力作がそろいました。

 

 

【成績表】

ふくみどり・ゆめわかばetc. 茶産地狭山が誇る萎凋香品種に加え、はるみどり・つゆひかり等 他産地の品種も普及してきたようです。一席は萎凋香の味と香気がピッタリと一致した 珍しくも素晴らしい内質。二席は香味とも格調高く、高品質な萎凋香。三席は大人し目ながら端正で気品のある萎凋香がオシャレ・・・ 。萎凋香の品評会は日本茶業界では極めて希なイベントです。第一回目の開催後、萎凋香の師である 坂田完三博士に報告したところ、驚きと共に「それは素晴らしい! ぜひ継続してほしいものです」と喜ばれていました。

 

 

萎凋香専門店 備前屋 清水敬一郎