銅賞受賞 紫にほふ 釜炒り製緑茶「ふくみどり」
今回のコンテストでは「玉緑茶」部門でも受賞しました。
毎年訪れている長生製茶廠での台湾製緑茶にヒントを得た 釜炒り製緑茶を出品したものです。
【外観】
屋内萎凋+釜炒り殺青工程で製茶した釜炒り製緑茶・・・ 醗酵を伴わないので、茶葉は緑茶に近い緑色。「ふくみどり」使用のため、白毛が目立ちます。
【水色】
抽出液の濃度も味も微醗酵茶より、優しく・柔らかく感じます。屋内萎凋による、線は細いが鋭さのある香気は 釜炒り製緑茶ならではの個性です。
【茶殻】
醗酵を省いた茶葉は蒸し製緑茶に通じる色沢を感じさせます。緑色をした茶葉の一部に黒味がさし、萎凋の痕跡を留めるのも煎茶との共通点に思われます。
【紫にほふ 釜炒り製緑茶「ふくみどり」】
日本茶品種による釜炒り緑茶は醗酵茶に比べ大人し過ぎる印象でした。前年度「日本茶WARD」審査員奨励賞に引き続きの受賞で、勇気とやる気を頂戴した気持ちです。もうひと月すれば新茶の季節・・・ どんな萎凋工程にするか悩み始めています。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎