狭山白茶「白瑠 ひすい色」

早いもので、白茶に手を染めてから4年が経過しました。

新茶のたびに挑戦し、上手くできたり、失敗したり・・・ 今年度のものは今までにない、上々の出来栄えでした。

 

手摘み

2015年に新植した「ふくみどり」の摘採が可能となり、新たな茶園での白茶製造に取りかかります。野木園の一芯二葉摘み・・・ 使用するのは、この上なく贅沢な原材料です。

 

外観

紺色がのった濃緑色の茶葉はカワセミの羽のように色鮮やかで、従来の白茶とは一線を画する 目もあやな外観・・・ 初めて触れる色沢の茶葉・・・ 足掛け三日間にも及ぶ萎凋工程の賜物です。

 

 

茶殻

二煎目後の茶殻も色合いが美しい。

 

 

水色

保管用の茶袋を開封した瞬間、マスク越しに芳香を感じるほどの萎凋香が立ち昇ります。一煎目は香気の主張を強く感じ、二・三煎目で香味がバランスします。十煎目でも甘い味が継続し、息の長い萎凋香を楽しむことが可能です。

 

 

【白瑠ひすい色】

白茶の製造工程は萎凋と乾燥のみ・・・ 極めて単純なだけに、品質の良否を握るのは萎凋工程の良し悪しだと思い知らされます。もちろん製造データは記録してあるものの、人知の及ばない製造条件も多いし、次年度以降も再現できるでしょうか?

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎