得も言われぬ心安さ・・・ 釜炒り製さやまみどり

寒い日が続くと思いをはせる古の狭山品種・・・

蒸し製では冬の季節商品『炭火入れ狭山茶』で活躍中の「さやまみどり」です。

 

【火入れ工程】

蒸し製の場合は炭火で火入れを施すほど・・・ 萎凋香があるにも関わらず 強い火入れを好むという特別に個性的な狭山品種です。釜炒り製の場合は台湾製の焙茶機を使用し、バスケットファイヤー(直下式)での長時間火入れを行います。

 

 

【仕上り】

昭和28年に農林登録された古の品種らしく 葉肉が厚く伸びやかさに欠け、お世辞にも「別嬪」とは呼べない外観。一方香気が 鼻腔を抜けた後、口の奥から湧き上がってくる濃厚な味・・・ 得も言われぬ心安さ・・・ 渋味のない釜炒り製では一層鮮やかです。釜炒り製法の伝わる九州では、生産が継続されている「さやまみどり」茶園があるそうです。地元の狭山ですら絶滅危惧種に近いのに!

 

 

狭山茶専門で 備前屋 清水敬一郎