『霞野』用萎凋香「やぶきた」の火入れ
年内、最後の火入れ作業は萎凋香のやぶきた種・・・ 『霞野』にとって、今年は画期的な一年・・・
シンガーソングライター宮本浩次さんのツアーグッズに取り上げられ、萎凋香煎茶『霞野』にスポットが当てられました。
【伊達式透気乾燥機】
ハサミ摘みの上級茶に使用する、昭和40年代に製造された小型の火入れ機です。風力を使用しない「直火」に近い型式ゆえ、香気に持続性があり、萎凋香製品の火入れに最適な「道具」です。
【伊達式透気乾燥機】
箕で機械最上段に投入した茶は規定時間を経ると下段に移動し、全4段の棚で加熱・乾燥される仕組みです。
【乾燥機のガスバーナー】
乾燥機の脇に位置する「火炉」に設置されたガスバーナーより発生する熱が本体に導かれ、茶を加熱します。
【茶殻】
今回火入れを行ったのは5月11日間野善雄製 入間市根岸産の荒茶・・・「揉みすぎない」という髙林式粗揉機は伸びやな外観を実現。また、狭山茶には稀有な明るい緑色の茶葉は根岸産生茶葉の個性と粗揉機の特性との相乗効果です。
【仕上り外観】
『霞野』は3種類の「やぶきた」2種類の「ふくみどり」と「ゆめわかば」合計6種類の仕上品を合組して完成します。もちろん全て萎凋工程を経て製茶された貴重な煎茶ばかり。ハサミ摘みの煎茶でも萎凋香が楽しめる、そんな理由で取り上げていただけたら、このうえない悦びです。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎