Single Origin 手摘みやぶきた

シングルオリジンティー「紫にほふ」用に煎茶やぶきたの火入れ・・・ 

すっかり深まった秋、萎凋香煎茶の動きが顕著です。

 

【ほいろ】

電熱利用の小振りな「ほいろ」・・・ 燃料の移り香とは無縁、上部が開放されており蒸れの心配無用、風であおらないので香気の持続力が良好etc. いみじくも 萎凋香手摘み茶専用火入れ機と称すべき道具です。

 

 

【火入れ】

原材料は日高市 島田貴庸氏による手摘みやぶきた煎茶・・・ 新茶期に比べ、明らかに純度をました萎凋香が漂います。

 

 

【外観】

手摘み茶向け小型機による製茶ではないため、外観は風格には乏しいものの、日干萎凋を施した手摘み茶はこのうえなく力強い芳香を放ちます。

 

 

【水色】

昨年ルーマニアから来店し「やぶきたは香気に乏しい」と主張していたムレサン氏が この茶を試飲して目を白黒させていたのを思い出します。手摘み・日干萎凋との相乗効果に加え、いやがうえにも進んだ熟成の なせる業・・・ 濃厚で渋味のない狭山産「やぶきた」ならでは余韻が響きます。「紫にほふ煎茶やぶきた」以外にも「富貴昔」合組みの柱として活躍してもらいましょう。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎