ル-ブル美術館 Part3 エジプト
メソポタミアに隣接しているエジプト美術の展示室・・・
こちらも上質な展示品が目白押しでした。
【ラムセス2世神殿の壁画】 第19王朝 B.C.13世紀
石灰岩に彫刻がなされた上に彩色されたホルス神とラムセス2世の壁画。興福寺にある阿修羅像のように 繊細な肉感を感じさせる彫刻と鮮やかに残った顔料が美しい・・・ 。
【ラムセス3世の石棺】 第19王朝 B.C.11世紀
この部屋の中央に鎮座する石棺は私の身長ほどにも丈がある巨大なもので、中を覗き込むこともかないません。幾重にも重ねられる一番外側の棺なのでしょう。
【アメンホテップ3世巨像の頭部・足・台座】第18王朝 B.C.15世紀
アメンホテップ3世神殿出土のもの。花崗岩製の巨大な展示品・・・ 圧巻です。
【アメンホテップ4世像】第18王朝 B.C.14世紀
「悠久の時」と表現される古代エジプトにおいて「宗教改革者」や「一神教の始祖」とも称される異色のファラオ。 その死後、異端者として徹底的に排除された王の姿を伝える数少ない出土品の一つ・・・ 私はずっと胸像だと思っていましたが、これは自らが建てた神殿を飾る柱に彫られた巨像の断片との事。どことなく捉えどころのない不思議な姿はそのためだったのか!・・・ 納得です。この展示室の最後ですばらしい作品に目通りが叶いました。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎