夏芽シーズン
狭山の夏芽は終盤戦を迎えています。
低温・多雨 ~ 梅雨らしい毎日、狭山の夏芽のピークは七月にずれ込みました。
【拝見台】
進行の遅かった春芽、気温の上がらない気候、そして連日の雨・・・ 例年だと六月中に終了する生産家がほとんどなのに、今年の夏芽の生産はまだ継続中。
【拝見台 Part 2】
この日はまとまった数量が入荷しました。製造も終盤にさしかかってきたようです。品種も「やぶきた」「ふくみどり」「実生やぶきた」「在来」とにぎやかなこと。遅い割にはルックスも内質も良好・・・ 低温の恩恵でしょう。
【試飲】
内質審査は拝見茶碗でなく萬古焼の宝瓶を使用しています。生産家も茶園もなじみの荒茶ゆえ欠点でなく長所を見つけたいので・・・ 。台湾では春茶・夏茶・秋茶・冬茶と季節名で呼ぶのに対し、日本茶では一番茶・二番茶・三番茶・・・ という表現が一般的です。一番茶に圧倒的な比重をおく緑茶では品質の順番を示す表現でもあります。緑茶以外の生産が広まってきた昨今 春芽・夏芽という表現は響きもよいし、現況に則した表現に思います。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎