妖艶なフレッシュマン
初めての県外品種・・・ いよいよ収穫のときを迎えました。
宮崎県で選抜された「みなみさやか」 新植から満3年を迎え、期待の新人がデビューです。
【みなみさやか 苗木】 撮影:2016年3月31日
埼玉県茶業協会を通じ宮崎県の農家に依頼した、前年の秋に挿し木されたばかりの半年生ポット苗。温暖地から寒冷な狭山に移植されても優秀な生育で、樹高は2mにも達します。狭山以外の品種への改植は初体験です。
【みなみさやか 新芽】
種子親にアッサム種とコーカサス種のDNAを持つ超ハイブリッド種。幹は太く親茶葉は濃緑色の大型で異国情緒たっぷりながら、新芽は緑茶用品種と違いはありません。強いていえば芯芽が少々長めかも。
【萎凋中 生茶葉】
もちろん野木園(自然仕立て茶園)の手摘み。萎凋工程ではスパイシーな香気が漂います・・・ 例えればシナモンかな?
【荒茶 外観】
釜炒り製微醗酵茶に加工しました。若木ゆえか軸が武張った外観。白毛はさほど多くはないようで、チップは少なめです。特筆すべきはその香気・・・ 当然ながら初めて感じる 他の緑茶用品種とは明らかに異なる太くクッキリとした萎凋香・・・ シナモン香は影を潜め 甘さすら身にまとい、妖艶な印象を感じさせます。新茶が終了してからじっくり試飲したいと楽しみにしていますが、今年の新茶は進捗が遅い!
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎