大葉種「台茶8号」 台湾春茶 Part 3
紅茶用品種 台茶8号・・・ 初対面です。
もともとはアッサム種に由来する品種で「大葉種」と呼ばれています。
【台茶8号茶園】
桃園市街を見下ろす丘陵にある比較的新しい茶園では摘採・製茶が終了したばかり。園主は林文経先生の友人で製茶はもちろん長生製茶廠で行われました。
【台茶8号親葉】
私の掌ほどにも成長した驚きのサイズ・・・ 「大葉種」と呼ばれる理由が解ります。渋味が強く紅茶以外には向かないそうです。
【台茶8号新芽】
新芽は通常の小葉種と同サイズ。「青心烏龍」など半醗酵用品種に比べても柔らかそうな印象を覚えます。ただ芯芽の巨大さといったら・・・ 白茶にしたらどうなのでしょう。
【台茶8号ウンカ芽】
日本では真夏に出現する「茶のミドリヒメヨコバイ」が亜熱帯気候の台湾では春茶でも発生していました。処々にウンカ芽がみられます。
【台茶8号紅茶】
製茶工程は摘採 → 日光萎凋 → 屋内萎凋 → 揉捻 → 乾燥 萎凋槽を使用せず、日光萎凋を施すのがセイロンティーとの違い。外観は光沢のある黒色。2時間以上を揉捻に費やすためかチップはほとんど目立ちません。
【台茶8号紅茶】
水色は淡い紅色。渋味はなく甘い蜜香が香ります。春茶から紅茶づくり?しかも手摘みで!・・・ 現在の台湾茶況は烏龍茶の需要が減退し紅茶が人気なのだとか・・・。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎