伍itsu
表参道は様々な形態のカフェが集う「聖地」・・・
昨夏オープンした日本茶専門喫茶処「伍itsu」。ご主人の玉井大介さんは昨新茶期 備前屋の手摘みに参加されました。
【伍itsu 店内】
間接照明の柔らかな光に満ちた暖かな空間には木目の美しいカウンターと風炉釜が配されています。
【伍itsu 店内Part2】
メニューには玉露・抹茶・煎茶・醗酵系日本茶etc.があり『白瑠』もリストアップされています。呈茶の所作があまりに美しいので うかがったところ、武者小路千家で学ばれたそうです。
【越乃雪】
もち米と和三盆の干菓子。しっとりとした甘さが心地よい・・・ 北風の強い真冬の夕暮れ時には何よりのご馳走です。
【日本茶AWARD2018 受賞茶】
比留間嘉章氏の審査員奨励賞「極品 微発酵釜炒り茶」・・・ 繊細な外観ゆえ 品評会出品用の生茶葉と拝察しました。萎凋香がかおり 釜香があり どっしりとした焙煎香の伝わる 何とも複雑で初めて体験する香気。そして濃厚な味。半醗酵茶というよりおしゃれな釜炒り茶という印象の素敵な受賞茶でした。「やぶきた」は萎凋に向かないと言われるけれど、それは俗説にすぎない・・・ この茶を喫すると思い知らされます。
【朝日焼 しぼり出し】
先代の十五世松林豊斎作とのこと・・・ 注ぎ口周辺や蓋の内側に辰砂色が配されチャーミングな宝瓶です。
街中にもかかわらず都会の喧噪から無縁の静かで穏やかな雰囲気につつまれ、とびっきりの茶と菓子を楽しみます。玉井さんと茶や茶器の話が弾み、閉店時間を30分間もオーバーしてしまいました。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎