琥白用「ふくみどり」火入れ
年の瀬を前に再製のラストスパートです。
今日は琥白用の火入れを行いました。
【焙茶機での火入れ】
台湾製の機械で「バスケットファイヤ」式の火入れを施します。原材料は入間市新久地区で栽培された「ふくみどり」。この茶園では3日間に分けて摘採されましたが、その最終日のものです。
【仕上り外観】
この茶園で栽培されたものはとにかく茶葉の色が素晴らしい。黄がかっていた生茶葉が製茶されると紺が乗り、あざやかな濃緑色に変身・・・ 蒸し製でも釜炒り製でも同様ゆえ原葉の資質・・・ よほど力のある茶園なのでしょう。
【茶殻】
写真左の二枚は摘採された一番下の茶葉・・・ 通常では形状も色合いも冴えず 選別されるべき下葉にもキチンと色が乗り、形も整い 本茶として残っています。茶葉縁にも褐変が見られず美形です。葉脈を観るかぎりでは醗酵も充分。ちなみに火入れ時間は通常の倍以上 180分間を費やしています。頼もしいかぎりに「葉力」を育んでくれる、ありがたい茶園です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎