雪国の茶産地『村上』
村上茶の研修に参加してまいりました。
新潟県の最北に位置する雪国の茶産地は狭山からさほど遠くもないのに 初の訪問です。
【在来種】
品種物は積雪に耐えられず、栽培の主力はビンカ種(本在来種)との事でした。きわめて茶葉の小さなタイプです。
【やぶきた園】
「やぶきた」「つゆひかり」etc. 品種物の集合茶園・・・ 乗用台茶園の周辺には雑木林があり、 狭山と似た風情ながら防霜ファンが見当たりません。春から初夏にかけては海風の影響で霜はないそうです。
【やぶきた若木】
添木を当てられた新植の茶樹・・・ 耳にはしていたものの見るのは初めて。雪の重みで折れないよう秋に添木し、春に取り除く作業を成木になるまで4年間行うとの事・・・ 品種物は在来種に比べて反収が3~4倍にも増えるそうです。厳しい自然環境下 品種化にかける先人の苦労と生産者の執念が伝わってきます。
【佐渡島への日没】
茶園・製茶工場・店舗を見学し、狭山茶との共通点と他産地とは大いに違う村上茶ならではの個性を目の当たりにした刺激的な一日。最後は宿泊地 瀬波温泉の宿から望むサンセット・・・ 茜色に染まった空と雲、そして日本海・・・ これも村上ならではの雄大な風景です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎