フランス人日本茶インストラクター 、フローラン ヴェーグさんをお迎えしました。

八月 谷中の青鶴茶舗 路面店オープンに際し、狭山品種をご用命いただきました。今回は産地視察です。

 

【狭山品種の試飲】

昨秋「シングル オリジンティー フェスティバル」の備前屋ブースに立寄られ、あいさつしたのが最初の出会い。六月「吉田山大茶会」にて たまたま正面同士で出店し、彼から和束町産「ごこう」を購入、宇治茶の香気に魅了されました。そんな経緯で話が進み、今回の視察となり、「ふくみどり」「ゆめわかば」「むさしかおり」を蒸し製・釜炒り製・白茶でその特性を確認いただきました。

 

【さやまかおり茶園】

今回の主眼は茶園視察･･･ 狭山茶産地のメッカ『根通り』へ。入間市新久 間野皓介氏と「さやまかおり」茶園。超直立型で濃緑色の茶葉がこの上なくワイルドな雰囲気を放っています。

 

【さやまみどり茶園】

園主の市川喜代治氏による入間市上谷ヶ貫「さやまみどり」茶園の説明風景･･･ 春芽終了後に深刈りした茶園もここまで成長していました。

 

【さやまみどり茶園２】

丸みを帯びた濃緑色の茶葉は油を塗布したように艶やか･･･ 茶は「ツバキ科」というのに得心がいく素朴な風情の品種です。

 

【さやまみどり･むさしかおり茶園】

右側が「さやまみどり」、左は「むさしかおり」。「両園とも同時に深刈りを施したのに、園相がこんなに違う」とは市川氏。狭山での農林登録第1号と花粉親に台湾種の実生をもつ品種。出自も歴史も個性も全く異なるものの、いずれも優れた萎凋香性能を持つ大切な狭山茶品種達･･･ フローランの気に入ってもらえたでしょうか？

 

狭山茶専門店 備前屋　清水敬一郎