微醗酵茶「むさしかおり」の再製 ~ Japan Tea Festivalに向けて
来週末に開催の『ジャパン ティーフェスティバル』への出展茶の再製を始めました。
先ずは、昨年も『琥白』のシングルオリジンティーとしてラインアップした「むさしかおり」から。
【仕上げ】
栽培地は市川喜代治氏の入間市上谷ヶ貫で、製造は5月16日です。
【外観】
「むさしかおり」の花粉親は台湾で品種改良された「硬枝紅心」の実生。葉肉が厚いためか、大柄な外観です。白毛もさほど目立たず、けっして「別嬪」の部類ではなく、垢抜けしないルックス。
【茶殻】
縁の褐変が気になりますが、葉脈を見る限り醗酵工程は適正です。
【水色】
他の狭山品種に比べ「黄~琥珀」色が強く、色の濃度が高い抽出液です。はっきり それと判る 萎凋香。どっしりとした濃厚な香気・・・ 台湾種のDNA を確実に継承しているのでしょう。香気同様、味にも重量感がある反面、飲み口は意外なほどに さわやか・・・ 苦渋味が全くない! 華やかな「ふくみどり」や重厚な「さやまみどり」とも全く異なる香味・・・ 絶妙なバランスと呼んで よいのでしょうか?
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎