ミネラルウォーターの審査 part2
『ジャパン・ティー・フェスティバル2018』 使用水 第2回目の審査を行いました。
前回審査した6種類の内、好評を得た3点を選出。蓋碗・急須を用い「決勝リーグ」の開幕です。
【選出3銘柄】
左より
名 称 取 水 地 Ph 硬度(mg/ℓ)
白神山地の水 青森県西津軽郡 6.6 0.2
夢水氣(ゆめみずき) 北海道亀田郡 8.2 26.4
Mt. Fuji 静岡県沼津市 8.1 36
【『紫にほふ釜炒り製ふくみどり』による審査】
前回同様、微醗酵茶から審査を始めます。蓋碗にて茶葉3g、湯量100mlを使用し、浸出時間:一煎目 90秒、二煎目 30秒で抽出しました。
使用水は左より「 Mt. Fuji 」「夢水氣」「白神山地の水」。硬度の高い順ですが、水色をみる限り 抽出液の濃度と硬度の相関は低いように思われます。審査員は前回同様3名です。
【『白瑠』による審査】
白茶『白瑠』 外碗にて茶葉2g、湯量100mlを使用し、浸出時間:一煎目 90秒、二煎目 60秒で抽出。
【『紫にほふ煎茶ふくみどり』による審査】
今回は煎茶でもテストしました。萬古焼宝瓶にて茶葉3g、湯量100mlを使用し、浸出時間:一煎目 90秒、二煎目 30秒で抽出しました。
それぞれの感想です。
1.「 Mt. Fuji 」 トロリとした甘み 味が濃い ふくよかな香り 飲みやすい 余韻が不快
2.「夢水氣」 香味にキレを感じる 甘み 香りが判りやすい
3.「白神山地の水」 味と香りの種類が多く感じられる 味のキレが悪い 後味に渋みを感じる
今回の審査で一番興味が沸いたのが「白神山地の水」でした。1回目の審査ですっごく繊細な味を感じたので「決勝リーグ」に残しましたが、私以外からも同様の批評がありました。
飲み比べてみると、水にも様々な個性があるものだと再確認できたのは大きな収穫です。それぞれの持ち味が個性的で、全く別物の茶に感じるほど! 選出の基準は狭山茶との相性、特に萎凋香の香味を引き出してくれるものをチョイスするつもりです。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎