『白瑠』仕上げ
狭山白茶『白瑠(はる)』の仕上げを行いました。
入間市博物館ALIT での萎凋香体験講座で使用したり、パリで開催されたセボン・ル・ジャポン 日本茶コンクールで受賞した影響か、『白瑠』の消費が早まったようです。
【火入れ】
仕上げといっても丁寧な一芯二葉摘みのため、火入れ工程のみ。風(熱風)の当てすぎは萎凋香の大敵・・・ せっかくの繊細な萎凋香を最大限に生かすため、台湾製の焙茶機を使用します。
【外観】
白毛に覆われた芯、それは一葉目の葉裏にも留まっています・・・「ふくみどり」は最も白毛の目立つ狭山品種。そして二葉目は鮮やかな緑色を残しており、緑茶品種由来を訴えます。
【茶殻】
葉切れのない茶殻。揉む工程がないから当然なのだけれど、手摘みしたのとほぼ同じ生茶葉の状態にもどります。
【水色】
中国白茶「白毫銀針」を淹れたとき「全く揉まないのに 何故こんなに抽出するの?」と驚きました。『白瑠』は中国製より、気持ち緑色がかった抽出液です。ちょっぴり気取って平安清昌作「銀彩茶碗」を使用・・・ 縁あって昨夏上洛した際いただいたもの・・・ 透明度の高い抽出液と清水焼の相性は中々に思われます。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎