「ゆめわかば」テスト火入れ

今年度の新茶は昨日 全ての製茶が終了。でも産地問屋としては、まだまだ作業が山積しています。

忙中閑あり・・・ 手摘み「ゆめわかば」の火入れテストを行いました。

 

【野木園ゆめわかば】平成30年5月5日 高津真氏 撮影

この日は手摘みの最終日。「ゆめわかば」で始まり、トリもやはり「ゆめわかば」でした。昨年「シングルオリジンティー・フェスティバル2017」で知り合った方々にも野木園手摘みを体験いただきました。

 

ゆめわかば萎凋工程】平成30年5月5日 高津真氏 撮影

天日干し(日光萎凋)を終え、寒冷紗下での半日陰萎凋の工程。手前が午前10時に計量した生茶葉で、奥が正午に計量したもの。「やぶきた」「ふくみどり」に比べ葉が厚く、軸が硬い生茶葉のためか、強度の萎凋処理を要求する品種のようです。

 

ゆめわかば仕上 外観】

最終の手摘みゆえ、蒸し度は強め。見栄えはしないが香気はものすごい!

どのように火入れすべきか、台湾製の半斤(約300g)用の火入れ機でテストを行います。30分に一度攪拌を行いながら270分間を要し、やっと 香味がバランスしました。

 

ゆめわかば仕上 水色】

濃度ある抽出液には個性的な品種香と萎凋香が溶け込んでいます。合組での「やぶきた」「ふくみどり」との組合せを考えると 上級茶の選択肢が増え、わくわくしてきます。それともシングルオリジンティーとして扱うべきでしょうか?

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎