’18 台湾研修 part2 ~ 蜜香緑茶
台湾産の緑茶!・・・ もちろん釜炒り製です。
台湾では主に 包種茶・烏龍茶・紅茶といった醗酵系の茶が生産されていますが、釜炒り製緑茶も存在します。
【殺青】
原葉は『青心ターパン』、ただしウンカ芽。萎凋が終了したら殺青開始。製茶工程は烏龍茶とほぼ同じです。
【揉捻】一芯二葉の手摘み・・・ 美しく繊細な茶葉・・・ 芯の白毛がよく判ります。
【揉捻後の茶葉】色も外観も日本茶品種と良く似ており、さすがに手摘みだけあって 気品があります。
【製茶終了】
乾燥が終了しました。この日は経済誌の取材があり、カメラマンがずっと同伴していました。私も撮影のおこぼれに預かります。
【荒茶】
「蜜香緑茶」の完成です。団揉をしないので包種茶風ながら、白毛が目立ちます。外観には紺がのり 日本人好みの色沢・・・ さすがに「緑茶」です。
【水色】
烏龍茶に比べて淡く 緑色の水色。ウンカ芽だけあって抽出液からは花香が立ち昇り、いつまでも口中に甘みが循環します。
茶葉の鮮度が要求される緑茶は春茶シーズン最初に、手摘み・機械摘み合わせて30~50kgほど製造するとの事。緑茶は烏龍茶より負担が少なく、その さっぱりとした「清香 (チンシャン)」の香味を好む熱烈なファンがあるそうな・・・ 何を隠そう 私もその一人です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎