『日本茶の魅力 ~ 茶匠と語ろう』

NPO法人 現代喫茶人の会 主催の日本茶イベントに出席してまいりました。

会場は東上野にある 江戸からかみ『東京松屋』の庭園ホール。茶業者が呈茶し、参加者が入場料を払い喫茶する同会恒例のイベントで、参集した茶業者は8名。それぞれの分野で著名な方ばかり・・・ もちろん私は初参加です。

【備前屋ブース】

当日の進行は1クール45分間で、30分間の呈茶と15分間の準備時間。合計8クール行います。準備時間では茶器や茶殻の交換、湯の補充などを全て主催者が担当し、至れり尽くせりのサポートです。

呈茶する茶は出展者まかせだったので、狭山の個性という事で全て萎凋香の茶ばかりを持参し、4種類を準備。『ふくみどり』の煎茶・微醗酵茶・白茶を順にサーブし、製法による香味の違いを感じてもらい、最後に『むさしかおり』で品種による萎凋香の個性を比べていただきました。

 

【イベントの様子】

参加者の年代はバラエティーに富んでいました。20代のカップルを迎えたりもして、茶への嗜好が若年層へも浸透している様子・・・ うれしい発見!  狭山品種の歴史、特徴、狭山茶産地と萎凋香の関係etc. を説明しながらの進行で、感想をうかがったり質問を受けたりで30分はアッという間に過ぎます。参加者は茶への興味が高く、深く踏み込んだ内容の質問もいただきました。私はといえば、参加者の様子を窺います。試飲直後 一瞬間を置いてからの表情には 好き嫌いが現れ、勝手に得心したり反省したり・・・ 。

興味深かったのは『むさしかおり』の評価が高いこと・・・ 上品な『ふくみどり』に対して「濃い」味と香りが好まれるようでした。それから時間に余裕のある場合は番外編として、萎凋香『さやまみどり』の炭火入れバージョンを呈茶。良くも悪しくも個性的で好き嫌いのはっきりする品種ながら、好感を持つ女性が多く少々意外でした。「ずんだ みたい・・・」という感想には、うれしくなりました。茶業者からは決して出てこない楽しい表現でしょうから・・・ !

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎