高麗郷古民家 茶会
秋晴れ 快晴 文化の日。風の無い、おだやかな秋の祝日。備前屋主催、大日本茶道学会によるお茶会が開催されました。
国の登録有形文化財に指定された高麗郷古民家は民間利用ができる日高市の施設。前に巾着田、背後には日和田山が控える最高の立地にあります。
【高麗郷古民家】 前を走る県道をはさんで、南に巾着田が一望できる高台に位置し、すぐ東側には高麗川の清流が流れる最高のロケーションです。
【古民家客殿】 建物群の中で、最も奥に位置する格式の高い建物が今日の舞台。日高市が取得してから畳や建具を修繕し、新たに炉を切って、お茶席を設けるのが可能となりました。
【客殿一階和室】 東南角に位置し、廊下に囲まれた明るい部屋。漆塗りの炉縁に障子が写りこみ、雰囲気を盛り上げます。
【床 の 間】
床の間には教科書どおり、白玉椿と灯台躑躅が生けられました。ツバキ科らしい濃緑の葉、山吹色のシベと白い花。紅葉を始めたばかりのツツジのグラデーション。それらを支える李朝白磁の花器。静かさの中に華やかな空間を創り出していました。
【茶会風景】
使用したのは日高市産「ごこう」の碾茶を石臼挽きした『翡翠』。菓子は高麗川亀屋の練り切り。水は濾過した日高市の上水道ながら、元は日和田山麓の地下水。そして会場は高麗郷古民家と、「オール日高」のお茶会です。五席、約五十名のお客様がお越し下さいました。高麗郷の秋も同時に、お楽しみいただけたものと思います。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎