シングル オリジン ティー フェスティバル 用にSingle Origin の琥白（こはく）を再製しました。

釜炒り製では製茶のロット当たり処理数量が小さいので、単品で再製したものを合組んで製品にしております。今回は初めての単品販売ということで、今期春芽の第一号をチョイス。

再製工程

原葉は根通り 新久地区産出の「ふくみどり」。新久産の茶葉は色が良く、萎凋時の香気と味のバランスが素晴らしい。また摘採もていねいで、今年度最良の生茶葉でした。

製品外観

この品種は茎が長いので、軸が目立ちます。同時に成長芯周辺に白毛が密集しており、チップが顕著。釜炒り製に最適な品種に思います。

Single･Origin･Tea 用茶袋

販売用パックは従来の琥白用茶袋に、単品物と品種の表示を施しました。

産地問屋を営んでいると、茶は単品より合物の方が品質が向上すると考えております。ただし、それは生産地区、品種特性、生産家の個性を理解しているからに他なりません。シングルモルトがもてはやされるスコッチにかぎらず、単品物が好まれるのは市場が成熟した証し。茶業界にとって、良き事に違いありません。

狭山茶専門店 備前屋　清水敬一郎