秋の気配

 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・武蔵野の九月といえば、この和歌のとおり 厳しい残暑なのに、今年はすっかり空気が切り換わりました。

水不足 → 長雨、低温 → 猛暑、日照り → 日照不足と あわただしい夏でした。

 

皆既日食 2017年8月21日, 撮影地:オレゴン州, 機材:45mm屈折望遠鏡, 撮影者:大下孝一

そんな中、耳目を集めたのが北米大陸を横断した皆既日食。継続時間2分あまり。皆既時間の短い日食ながら 隠れつつある太陽と正反対の位置にあるプロミネンス、周囲を覆うコロナが同時に写し出されました。日食は短時間のものほど美しいといわれます。夏休みを利用して観測に行ってきた友人も、世紀の天体ショーを堪能したことでしょう。

 

アオサギ

店前を流れる小畦川にアオサギが舞い降りました。今夏は水量が一定で 水の透明度が高く、魚影も濃かったので食事に来たのでしょうか。青みのあるグレーの羽が美しい。優れたネーミングです。

雑木林も水場も残るこの辺りでは、鳥の種類も数もまだまだ豊富に思われます。

 

 月齢12

最も秋の訪れを感じるのは夜。最近夕方になると曇ってしまったのが、昨晩は大気が安定し、久しぶりに月見を楽しみました。澄んだ空気を通して、月光が部屋に射し込みます。光の粒子がみえるのでは・・・ と思うほどに まばゆい光が雲を照らし、木立をシルエットに浮かび上がらせています。

月見の季節、お酒が似合う頃。そして日本茶のおいしい時季を迎えます。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎