夏芽

夏芽の生産が終了しました。スタートの遅い平成29年度の新茶を受け、夏芽も遅始まりの遅仕舞い。今年度の狭山茶製造・仕入れが全て完了しました。

春芽の摘採から45日で夏芽が製茶できると言われています。前年より一週間遅れでスタートした今年の新茶。夏芽の開始もやはりずれ込みました。少雨と低温により 生産量は多くないものの、夏芽特有の番臭は皆無で、品質は悪くありません。

 

外観審査

春芽同様、短期集中型の製造でした。狭山では翌年の春芽の品質を考慮し、夏芽を摘採しない茶園がかなりの比率で存在します。特に乗用式摘採機が普及してから、顕著になりました。生産量で3割程度、品種も4種類のみの製造です。ここに並んでいるのは、ある意味 貴重な荒茶達です。

 

試  飲

茶は急須で喫するもの。夏芽といえども「拝見」でなく、急須を使用。必ず二煎目まで試飲します。

 

茶  殻

抽出後の茶殻も大切なツール。この中に様々な情報がつまっています。

大いなる期待感・張りつめた緊張感・新たな個性の発見・失望・ちょっぴりの後悔・・・ 今年も終わってしまいました。

ホッとしたような、さびしいような・・・ 来年へ向け、残された沢山の宿題を整理しましょう。もっとも、その前にやらなければならない新茶の後処理が待っています。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎