生の味『荒茶(あらちゃ)』
気温が低く、雨の少ない六月から一転、本格的な梅雨の季節を迎えました。外気温が上がってくると、飲み物の嗜好が変化します。
緑茶にとって 新茶期特有の鮮度ある香気が薄れ、香味に物足らなさを覚える季節です。
この時季、火香一辺倒の茶は暑苦しい。さわやかな香気と清涼感、そして涼しげな水色がほしいもの。そんなときには 萎凋香の狭山茶はいかがでしょうか。
『特選 荒茶』外観
夏季限定『荒茶』は萎凋香の風味。暑い時期に熱いお茶を楽しめる狭山茶です。
荒茶といっても、再製を行っています。
篩を通すのは茶業者の良心・・・ 内質に影響する 育ちすぎた 大柄な茶葉と棒皮・粉を取り除きます。開封後の防湿を考慮しつつ、萎凋香を際立たせるため 再乾燥を施しました。
『特選 荒茶』水色
使用原材料は入間市根岸産『やぶきた』と入間市新久産『ふくみどり』の荒茶二種類。どちらも萎凋香にあふれた、一級品の「根通りもの」!
パステル調の水色が涼味を誘います。
『荒茶』水色
こちらの原材料は入間市新久産『やぶきた』と日高市駒寺野新田産『ふくみどり』。水色がより鮮やかなのは 『ふくみどり』の生産地と荒茶工場の違いによるもの。葉肉の薄い『ふくみどり』は栽培地と製茶機械の特性が反映されやすい、個性的な品種です。
水色重視の向き、あるいは水出し用にはこちらがお勧めかもしれません。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎