萎凋香 絶好調

5月3日より始まった自然仕立て「野木園」の手摘みが佳境を迎えています。

天候に恵まれ、ただ今萎凋香絶好調。

 

雨天の水曜日を除き、今日で9日目の手摘み。

低温で始まった 今期の新茶ですが、日ごとに気温が上昇。狭山の大地を好天の真夏日が訪れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備前屋の「萎凋場」は店舗と再製工場の間にある間口5mほどの、奥行きのある中庭です。

当然 陽あたりは良好。南側は工場のひさしにより 日中は日陰状態。

さらに中庭の一部に遮光率75% の寒冷紗を渡し、半日陰状態を演出。

写真を斜めに横切る影は寒冷紗によるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは 日光萎凋・木洩れ日萎凋・日陰萎凋の全てを 一箇所で賄える、優れものの「萎凋場」です。

しかも建物沿いを 東西方向に初夏の風が吹き抜けるため、茶葉水分の蒸散をうながします。

日本茶萎凋工程に 最高の条件が整っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前10時より30分間の日光萎凋、5時間の木洩れ日萎凋を経た生茶葉はこの通り。

支持する指の位置よりも垂れ下がるほどに 萎れました。

三葉目の波打った形状と濃緑色・・・ 水分喪失率は20%に近いと思われます。

萎凋香のフルーティーなアロマが風に乗り、文字通りの「薫風」が中庭に流れます。

「このまま ここで昼寝をしたい!」と一時間ほど、ご覧になっていたお客様がいらっしゃいました。

 

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎